応用情報受けてきたので記憶が新鮮なうちに備忘録を書く。手応え的には当落線上にいるかなという感じ。運が良ければ超ぎりぎりで受かってる。落ちてても不思議ではない。12/22 が合格発表なので、結果が出たら「合否」の節に加筆する。
2022/12/22 追記:合格した!!
試験概要
正式名称は「応用情報技術者試験」。しばしば「応用情報」とか「AP」とか略されたりする。詳しくは IPA の公式サイトを参照。
情報系の学部出てないのでテキトーことを言うが、多分情報系の学部 1、2 年の内容 + 実務系の内容を(かなり)浅く広く網羅したような試験だと思う。立ち位置としては、「取ったからと言って実務バリバリできる人、コンピュータサイエンスちゃんと理解してる人(未定義)にはならないけど、IT 系技術者の一般常識、業務の全体像を掴めるようになる」という試験だと勉強していて感じた。
非情報系出身の自分にとっては、情報系の学問や仕事の全体像を体系立てて把握できる良い試験。いわゆる「インデックスを貼る」作業ができる。
受けた理由
- コンピュータサイエンスの全体像を把握したかったから
- 非情報系出身なので IT 系関連で対外的に証明する何かを 1 つ取っておきたかった(実務がんばれよという話ではあるが)
筆者のステータス
どういう背景でどの程度の知識がある人間が受けたか参考のため書いておく。盛らずにできる限り正確に書いたつもり。
- 社会人 1 年目
- ソフトウェア開発系の職
- プログラミング歴約 4 年
- 非情報系学部出身(薬学部。バイオ系。)
- 情報系に関連する知識
- 数学とても苦手(受験で 2B まで、かつ苦手科目だったのでお察し。いま頑張ってる。)
- Web アプリ開発の全体像をざっくり理解している
- AtCoder 緑色(2020/02 時点の色なので今だと灰色中位 ~ 灰色上位くらいだと思う)
- OS は「絵本シリーズ」、ネットワークは「絵本シリーズ」+「基礎からわかる TCP/IP ネットワークコンピューティング入門」をそれぞれ 1 周した程度。深い理解はないが全体像はざっくり理解できているレベル。客観的に見てソフトウェア開発者として知識不足だと自覚している。
- 低レイヤの知識はほぼない。「プログラムはなぜ動くのか」を 1 周して入門の入門をした程度。
勉強
どういう勉強したかまとめた。
勉強に使用したもの
合格体験記
まずは先人の知恵をということで、以下 3 つはかなり参考にした。特に、午後問題の問題選択の戦略立ては 1 つ目のけんちょんさんの記事を大いに参考にした。
教材
- キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年
- 定番。1、6、17 ~ 19 章を丁寧に読んだ。
- 2022 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)
- こちらも定番。ほぼ読まなかった。試験当日に初めて本編を開いた(目次は届いたときに見た)。お昼休みにセキュリティの演習問題を急いで読んだ程度。
- 過去問
- 応用情報技術者試験ドットコム
- こちらも定番。過去問は解かなかったが、模試を 2 回分解いた。
- 応用情報技術者試験ドットコム
計画
合格体験記をいくつか読んでから戦略を立てた。特にけんちょんさんの記事は全体像を把握するのにとても
2022/09/18 ~ 2022/10/08 の期間で、約 150 時間程度かけてみっちり勉強をやる予定だった。計画詳細は省くが、書籍を進めつつ過去問をその横で並行してやっていくという計画だった。
- 計画
- キタミ式を丁寧に 1 周(50 時間)
- 重点対策本を丁寧に 1 周(75 時間)
- 過去問 7 年分(25 時間)
実際
ちょうど仕事が猛烈に忙しい時期とかぶってしまい、計画の 2 割弱の勉強量で終わってしまった。平日毎日 5 時間勉強するつもりが 0 のまま試験前日を迎えてしまった...全体で約 26 時間程度の勉強時間だった。
勉強方法としてはまずは合格体験記を読み漁り、次に何も見ずに午前試験の模試を解き、そこから書籍へと入っていった。
- 実際
- キタミ式 1、6、17 ~ 19 章を 1 周(約 15 時間)
- 午前試験の模試 2 回分(約 10 時間)
- 09/18 ドットコム模試 1 47/80(58.75 不合格)
- 09/27 ドットコム模試 2 50/80(62.50 合格!)
- 重点対策本(試験のお昼休み中に約 30 分)
テスト当日
午前試験
準備不足すぎたが、午前試験だけでもなんとか合格をもぎ取りたいなと考えていた。午後試験はそもそも諦めていた。09/27 の時点で模試を解いたときにギリギリ合格点になっていたので、わんちゃんいけるかもしれないと思って解いた。試験時間をフルに使い、正直かなりは自信はなかったが、60% いけるかいけないかの勝負はできるかもという手応えは感じた。
午後試験
お昼に重点対策本をほぼ初めて開きセキュリティ部分を一気にさらった。実際にこれはかなり意味があった。
計画段階では、以下の通りに問題を選択しようと思っていた。
- 情報セキュリティ(必須)
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組み込み
しかし、準備不足だったので、実際にはいわゆる国語問題を含む以下の問題を解いた。所感とともに振り返る。
- 情報セキュリティ(必須)
- 知識少しと国語問題という感じだった。社内ネットワークの構築の話。
- 手応え 6 割
- 経営戦略
- ほぼ国語問題。社内を DX しようという感じで今風の背景がある問題だった。
- 手応え 7 割
- プログラミング
- 迷路問題。DFS(?)を再帰で実装する感じの問題だった。難しくはなかった(はず)。
- 解釈間違えてなければ手応え 8 割
- システムアーキテクチャ
- 「アーキテクチャ」とは?ただの Docker、Git 使えますかの問題。かなり簡単だった。
- 手応え 8 割
- システム監査
- よくわからん。残り 20 分で場当たり的にいけそうだと選んだ問題。(どうやら組み込みが当たりだったらしい...)
- 手応え 3 割
自己採点
- 午前試験
- 50/80(62.5 点)
- AP ドットコムでの採点機能を使うとぎりっぎり!!!
- 午後試験
- 手応え 6 割強
合否
(合否が出たら書く)
無事合格した!ぎりっぎり。午後試験ワンチャン 7 割行ったかなとも思ったがそんなことはなかった。
- 午前試験
- 62.5 点(自己採点と一致)
- 午後試験
- 61.0 点(概ね自己採点通り)
全体を振り返って
マークミスがなく、午後試験がうまいこといけば合格のチャンスあるなーーー 資格試験の勉強つまらんから今回で逃げ切りたい。
「コンピュータサイエンスの全体像を把握する」という目的は果たせなかった。これは引き続き勉強を続ける。 思ったより日頃の業務で使っている知識が生きたのは嬉しかった。特に、最近ネットワーク構成の要件定義やオンプレシステムの構築(LAN ケーブルやスイッチングハブなどのネットワーク系の機材や各種マシンの配線、セットアップなど)に微力ながら携わったお陰で、ネットワーク関連の問題、特に社内ネットワーク構築系の問題へのハードルが低くなってた(これはネットワークに強い会社の先輩のおかげも大いにある)。また、午後試験のシステムアーキテクチャの問題も Docker を日頃から使っていたお陰で解けた。
業務や日頃の勉強で疑問点を時間の許す限り潰していく自分の勉強スタイルのおかげでなんとかなった問題があったので、この習慣は続けるようにしたい。まあ正直今回は合格できてればかなり幸運。合格ライン付近だとだと発表までもどかしいね。
落ちてたら来年春にリベンジする予定。受かってたら次はネスペ受けたいなぁなんて考えてる。ネスペは今回みたく甘くなさそうだ。