ネスペの勉強方針を立てる
昨年、応用情報技術者試験(2022年秋期試験)に合格したので、次はネスペ(2023年春期試験)を受ける。
応用情報の受験では勉強時間が足りなくともぎりぎりなんとかなったが、難易度的にネスペではそうはいかなそうなので、本記事ではその勉強の方針を立てようと思う。
中々勉強のやる気が起きないので、人に見られるものを偉そうに書き、やらざるを得ない状況を作る作戦。逃げ道を塞ぐ。午前免除が残っている内になんとか合格したい。
応用情報の受験については以下の記事にまとめてある。
受験の目的
- 情報系の学部生レベルの体系的なネットワークの知識を身に付ける
- かっこよくなる(エンジニア的な意味で)
- 業務でネットワークの知識の重要性をひしひしと感じているので、体系的な知識を身につける
1 つ目の目的はネットワーク勉強しなきゃなーと日頃から考えていたから。 2 つ目はネスペ持ちとかネットワークに強いエンジニアってかっこいいよねと思っているから(多分みんな思ってる)。 3 つ目に関しては、1 つ目とほぼ同じだが、これは業務を通して初めて感じることができたことなのであえて書いた(年は食ってるがまだ 1 年目)。
アウトプット
「情報系の学部生レベルの体系的なネットワークの知識を身に付けたかっこいいエンジニア」になるために、アウトプットとして以下を定める。
試験合格を目指すのは当然だが、実装レベルでの理解も目指す。どちらかというと元々真にやりたかったのは後者だが、自分自身勉強を計画的にするのが本当に苦手なので、分かりやすいマイルストーンとしてネスペを置いた(締め切り駆動開発!)。
現状
まずは自己分析から。現在自分が持っているネットワーク周りの知識の現状についてまとめる。
残念ながら、「深い理解はないが、全体像はざっくり理解できている」というレベル感。
- 基本的な Web 開発の知識。プロトコルとか DNS とかの概念は理解しているつもり。
- ネットワークは「絵本シリーズ」+「基礎からわかる TCP/IP ネットワークコンピューティング入門」をそれぞれ 1 周した程度。
- 最近実務で初めてネットワークの構築を経験した。と言っても、会社の先輩にほぼほぼ助けてもらいながら簡単な要件定義(プロバイダ契約のための要件定義。必要な回線速度、グローバル IP の有無、サブネットマスク等)とオンプレシステムの物理的な構築をやっただけ。ルーターや無線 AP の設定をできるほどの知識はないが、「それぞれがどういう役割で、どういう形態で接続され通信しているか(有線 / 無線)」を実物でイメージできているという状態。
これがソフトウェア開発を生業としている人間の知識か?と言われるとなんも言い返せない。これをネスペの合格によって少し自信が持てる状態に持っていきたい。
勉強方針を立てる
ここからいよいよ勉強方針を立てていく。試験の全体像を理解し、合格体験記を読み漁り勉強の方針を立てる。
試験日程の確認
まずは試験日程から。試験まではおよそ 2 ヶ月半。受験申し込みは済。
- 本記事執筆開始日 2023/01/28(土)
- 試験 2023/04/16(日)
- 合格発表 2023/06 下旬
試験の概要の確認
試験時間・出題形式・出題数(回答数)。午前 I が免除なので朝早く起きなくて良いのはアド。
出題の概要
以下のリンク先では、午前 I ~ 午後 II までの出題の概要が書かれている。どんな問題が出てるとか。
配点と合格基準
難易度
合格率は 13 ~ 15% 程度。応用情報がたしか 25% くらいだけど、ネスペの方が受験する母集団が一段レベル高そうだから難易度跳ね上がってるんだろうなと想像。
なぜ難易度が高いのか?
以下、ネットワークスペシャリストより引用。
なるほど。午後試験が難しいらしい。社のネットワークつよつよ先輩も難しいと言っていたから多分めっちゃ難しいんだろうな。
午後試験は、受験者のうち10%未満しか経験したことのない技術についての説明を読み、基礎知識を応用して解く試験である
これこわい。基礎知識を万全にしないとそもそも歯が立たないという感じか。今解いても何がわからないかわからないレベルだと思うからイマイチ難易度の想像がつかない。
合格体験記を読み漁る
先人の知恵を借りる。
合格体験記
この人は元々の基礎が強そう。勉強方法はとても参考になる。
午後 I と午後 II の勉強を分けてる人多い印象。問題といてみればこの意味が分かる?午後問題 5 年分を 3 週は徹底してる。
不合格体験記はありがたい。点数はかなり惜しい。タイムマネジメントと体調管理大事。
色んな人のやつ。
読み漁った所感
みんな基礎知識を固めつつ過去問をしっかりやり込むという王道スタイル。勉強の進め方が上手い人が多い...(だから受かってるんだろうけど)
午前 I、午前 II は 80 点以上の人が多いが、午後 I、午後 II は 60 ~ 70 点代が多い印象。午後試験の難易度の高さが伺える。
勉強の進め方としては、午前対策は過去問で問題なさそう。午後対策はみんな時間を掛けて基礎知識固めと過去問演習 3 ~ 5 年分をそれぞれ数周繰り返し行っている。
勉強方針
勉強方針を立てる。方針は、目的にもあるように、
- ネットワークの体系的な知識を身につける
ことが最優先。その確認作業としてのネスペ、という立ち位置。この方針を元に教材とスケジュールを決める。
試験のためだけの知識にはしたくないし、ネスペは基礎の理解がだめだとそもそも受からないことが合格体験記を読んで分かったのでこれを勉強方針とする。
TCP/IP プロトコルスタックの実装は一番やりたかったことだけど、試験対策の日程的に厳しそうだからネスペの試験自体が終わってから楽しむ。
教材を決める
色々情報を収集した結果、以下の教材で対策することにした。自分が元々持っている体系的に学ぶ系の本とネスペ対策用の本をそれぞれ選んだ。大きく外しているということはないと思う。
カッコ内()は読むのに掛かる時間のざっくりとした見積もり。
- 基礎知識を固める本
- 実装
- (2 ~ 4 week)Rust で始める TCP 自作入門
- 過去問演習
- ネットワークスペシャリストドットコム
- (2 week)ネスペの基礎力(技術評論社)
- (4 week)ネスペシリーズ R3、R1(技術評論社)
- 補助教材
あれ、時間足りなくね...?
追記:2023/02/06
ネスペ対策について、以下の 3 つで事足りる気がしてきた。というより、マスタリング TCP/IP をじっくり読んでる暇なくね?って思ってきた。
スケジュール
かなりきつきつ。このスケジュール通りにやって合格ライン乗るか乗らないかくらいかなと思う。
- 2 月
- 3 月上旬
- ここでもう 1 回過去問演習。現在地を知る。
- ネスペの基礎力
- 3 月中旬 ~ 4 月の試験日
- 過去問演習(ネスペシリーズ R3、R1)
- 4 月中旬 ~ 5 月中旬
- Rust で始める TCP 自作入門
終わりに
「自分は計画通りに勉強できるんだ」という自信をつけたい。一発で受かるぞ!