pyてよn日記

一寸先は闇が人生

頭の中を整理する

社会人 2 年目を迎えた。最近個人的な趣味嗜好としてやりたいことと仕事でやりたいことがごちゃごちゃしてきたので自分の頭の中を整理したい。

尚、本記事に出てくる「技術」とは筆者が携わっている「情報技術」のことを指している。

背景

まずは、自分の技術に対する姿勢を整理しておく。

私は「幸せに生活を送るために技術に対する理解を深め、使いこなしたい」という欲求を持っている。これは、私にとって「触れている技術を理解し使いこなしている」という感覚を得ることが幸福な人生を送るためには必要だと考えているからだ。

これまで私は「技術の話と人生の幸福は別では?」と考え、仕事は仕事として技術と私生活を切り離して考えようとしてきた。しかし、どうにも切り離せず、「仕事で技術に触れている時間が楽しくないと自分は幸福になれない」という結論に至った。ここでの「技術に触れている時間が楽しい」は「技術を理解し使いこなしている」に等しい。

この結論は、決して「人生の全てを技術に費やす」や「技術で生きていくための覚悟」みたいな高尚なものではない。どちらかというと「生活を成り立たせるために技術で生きていかなければならない」という諦観、義務感である。人生の多くの時間が費やされる仕事というものに感情が揺さぶられることは避けられない。私はその感情の揺さぶりの影響を仕事だけに閉じることができず、仕事の出来不出来と人生の幸福とを結びつけてしまう。簡単に言えば、「仕事が上手くいっていないとそれ以外の時間も不安がつきまとってしまい、自分はそれを『仕事は仕事』として割り切れない」ということである。もうしばらくはこの考えを拭うことはできなそうなので、上手く付き合って精神を病まないようにする必要があると感じている。

念のため誤解がないように、私は技術が好きだということだけは主張しておきたい。コードを書いている時間は楽しいし、技術について学んでいる時間は幸せである。

長い前置きはさておき、次に、現在の私の技術に対する勉強への取り組み方について整理する。

最近は、業務で初めて触れる技術が多く、業務で求められる速さに追いつくために仕事から帰ってからも休み中も関連する勉強をしていることが多い。「業務で求められる速さ」というのが厄介で、概念を理解してその場で使うには問題ない程度の勉強はするが、その技術を支えている技術の深掘りはあまりできていないという状態が続いている。ざっくり言うと、業務で求められるのはソフトウェアを実装するための上位のレイヤの技術で、自分がやりたい勉強はそれらを支えている低レイヤの技術や数学であり、後者の勉強をじっくりやりたいのにあまり進んでいない。業務で触る技術自体は面白いし刺激があるので良いが、「自分がやりたい勉強もあるのに業務に繋がる勉強をしないといけない」という状態にストレスを感じている。

もちろん、「コンピュータサイエンスの基礎的な知識が抜けている」、「深掘りも含めて『使うには問題ない』程度の勉強をする能力が自分にない」、「そもそも時間の使い方が下手」といった大前提の問題はあるが、この問題を解決することも含めて、腰を据えて「時間のかかる勉強」をする時間を意識的に取らないと自分の能力のキャパが上がらない。自分の今後のキャリアを考えるとこれが足枷になる可能性が非常に高い。結果として、触れている技術を理解した状態で仕事ができず幸福に暮らせなくなる。

そんなこんなで、今後どのように技術を学んでいくか、どう向き合っていくかを考える時間で手が止まることが少しずつ増えてきたので、一度立ち止まり現状と今後学んでいきたいことを明確にしていこうと思う。

最近触っている技術

最近触っている技術は以下の通り。各技術に触っている時間の配分はまばら。

  • iOS アプリ開発(Swift はいいぞ)
  • Unity
  • Web フロントエンド
  • Web バックエンド
  • センサー

自分がやりたいこと

自分がやりたいことは以下の通り。もちろん業務に直結しているものも多くあるので決して取り組めていない訳ではないのだが、腰を据えてじっくり取り組めてはいない。

CG に関しては最近自分の中で必要性がでてきたものだが、低レイヤと数学はずっと言い続けている...

  • 低レイヤの技術
    • 特に OS、CPU、ネットワーク。ソフトウェア開発全般で必要性を感じているしやりたい勉強。特に、IoT デバイスとかセンサーとかの文脈でも頻繁に出てくるので必要性を感じている。
  • CG(コンピュータグラフィックス)
    • iOS、Unity で必要性を感じている。描画の仕組みとか、画像処理の仕組みとか面白そうなのでやりたい。
  • 数学
  • サービス開発
    • 個人開発。楽しい時間。企画をまとめたりそれを実現するための技術を調べたりしている。実装にも着手はしているが、優先度が低くなりがちで、忙しいと手をつけることができない。

所感

約 1 年前にも思考の整理を目的として同じような記事を書いており、進歩がないようにも感じられる。これは社会人 1 年目でわちゃわちゃしてたから考える時間を取れなかったという言い訳をしておく。

pyteyon.hatenablog.com

唯一進歩したのは、冒頭で書いたように「自分が幸福を感じるためには技術への理解が必須」という気構えの部分が定まったこと。人生の中で技術をどういう立ち位置に置くかということについて 1 年前は迷っていたが、今は野心半分諦め半分で技術と向き合って生きていくことについての迷いが小さくなっている。迷いを完全に振り払うことができているわけではない。歳を取ったり、(皮算用もいいとこだが)家庭を持つようになったらまた変わるんだろうなとも思う。時間が取れなくなったり体力がなくなったときに今の熱意がどこまで保つかと言う漠然とした不安もある。

時間の管理については成長が見られない。勉強しようと思った時に着手し始める時間は早くなった。これはいいこと。しかし、計画的に積み上げる形の勉強は全くできていない。そのときそのときで必要になった分野をある程度掘ったら次、というスタイルで勉強している。定期的に時間の管理をしなければと考えるのだが、日々の勉強に追われるといつの間にかそれについて考えることを忘れてしまっている。

他人からしたら、この記事を読んで、「やりたい勉強あるなら今すぐやれよ」や「低レイヤとか数学とか当たり前に身につけろよ。常識だろ」などと感じるかもしれないが、それを素直にできる能力を持っていたら悩まないわけで...自分がそういった能力がない人間だからこそ、やりたいことを言語化し自身に言い聞かせ続けなければならないなと思う。技術を楽しみながら幸福な人生を送りたいね。